②決算書ってよく解らない
決算すっきりシート -経営の現状を把握する-
「決算すっきりシート」は、「経理コンビニ」でタイムリーに算出された決算書を分かりやすく解説する翻訳ツールです。会社の現状を把握し、経営改善の方向も示してくれるスグレ物なのです。
○会社の経営者の通信簿ってなに
ところで、あなたにとって「決算書」ってなんですか?決算書は「経営者の通知表」とか「会社経営の羅針盤」といわれています。
そこで、学校でもらった通知表を思い出してください。「国語は5」「数学は3」などと評価が書かれています。自分の得意科目と不得意科目が一目瞭然で、親に叱られながら「明日からは数学に力をいれよう」といったように「自分の向かうべき方向」がわかるのです。
では、あなたの会社の決算書はどうでしょう。
決算書を見て、「会社の経営状態」や「向かうべき方向」がわかりますか。う~ん、ちょっと難しいですね。
だいたい決算書って数字がズラリと並んでいるだけで興味はわかないし、恐いような気もしますし、見ていて楽しいというものではありません。
○申し訳ありません
真実を申しますと、あなたの会社の決算書は、税務署に「申告」するために作成されたものであり、正しい会社の経営状態を表しているかと言うと、そうでもないのです。
がっかりですが、決算書に出ている「利益」というのは本当の利益ではありません。あれは私ども会計事務所が「税金をはらうために計算した数字」でしかない のです。あなたの銀行にもこのような税務申告用の決算書を提出し、正しい経営状態を示している決算書として、お墨付きを頂いております。
しかし、利益が出ているのに破綻してしまう会社が多いのはどうしてでしょうか、いわゆる「黒字倒産」というものです。これは「税務申告用の決算書」が会社の真実な経営状態を示していないことによる悲劇なのです。
○決算書が読めると楽しいな
従って、「やっぱり決算書というのは経営にあまり関係ない」と勘違いしてしまう経営者も多いのです。
しかし、決算書は経営者にとって有効なツールです。
経営状態を把握し、経営改善をするために使えます。
ただ、決算書をそのまま眺めていてもピンときませんから、経営者の心に響くように翻訳する必要があるのです。その翻訳ツールこそ「決算すっきりシート」です。
いま、複雑な決算書も「難しい」「こわい」から「わかった」「使える」に変わりました。その秘密は翻訳ツールが出来たからです。
ずばり、決算書が読めると、税務署や銀行のためでなく、会社にとっての意思決定の結果がわかるようになるのです。
○3つの指標で、すっきりわかる
経営者が決算書で注目すべきは、決算すっきりシートから導かれる「経営安全率」「自由資金比率」「自己資本比率」で す。「本当にそれだけで大丈夫ですか?」「うちの税理士からはもっとたくさんの指標の説明を受けたんですけど」と不安な顔をされる経営者がいます。たしか に経営分析の本などを見ると、30種類ほどの指標があります。ですが経営指標の中には経営者の役に立たないものも多いのです。経営改善をどう行ったらいい かがわからないような経営指標をたくさん教えてもらっても無意味だと思いませんか。そこで経営者にとって不必要な指標、余計な指標、経営改善に結びつかな い指標、ややこしい指標は「すっきり」と捨てました。この3つの指標で経営者の知りたいことはすべてわかるのです。