MKタクシー
出張で県外へ。
ある土地の所有者に会うために訪れた土地は、
初めて訪れるのでタクシーで行くことにした。
通りすがりのタクシーを拾おうと、道路で手を挙げると
タイミング良くタクシーが止まってくれた。
「ん!?」ドアがすぐに開かない・・・
すると、運転手がさっと降りてきて後部ドアを開け、
ドアで頭をぶつけないように手でカバーしてくれている。
突然の所作に一瞬驚いたが、運転手さんの胸の名札を見て「ピン!」ときた。
MKタクシーと書いてある。
運転手の言葉使いやマナーで、徹底した教育を施し
タクシー業界に旋風を巻き起こしているタクシー会社だ。
サービスを目の当たりにして、「ほ~」と感心しきりであった。
行先を告げると、丁寧な言葉使いで聞き取りしてくださった。
行く道順の大まかな説明をしてくれ、初めての土地でも安堵した。
次に所要時間を教えてくれて、「こんな気遣いもあるのだな」と
さらに感心した。
車中では気さくな雑談に応じてくださりながらも、
丁寧な言葉使いでとても好感がもてた。
短い出張を終えて沖縄へ帰ってきて、その日すぐにタクシー
に乗った。運転手さんへ行先を告げても「はい。」の返事もなく。
「次を右折してください」と告げても「わかりました」もなく・・・。
あまりのサービスとマナーの違いに愕然とする。
人柄や気持ちは温かいのだろうけれど、やはりタクシーもサービス業。
きちんと社員教育をしていなければ、お客様に対して失礼ではないか?
そう考える一方で、自社を振り返ってみる。
社内にいて気付かないだけで、社外の方は気付いていることも
あるのではなかろうか?そう思うと「ハッ!」として怖くなる。
出張に出たことで色々な気づきがあった。
時折、外に出て客観的に自社や自分自身を見ることも大切だと
感じた旅だった。