「叱る」ということ。
街中はすっかりクリスマスムードから正月支度に様変わりした。
会社では仕事納めが行われ、いよいよ年の瀬だと痛感する。
今年を振り返って社員が感想を述べるのが通例だ。
ある男性社員の番になって、
「私は今年、S先生に叱られました。負け癖をつけてはいけないよ。
しっかり頑張れ・・・と。」
彼はある資格試験にチャレンジしているのだが、昨年に続いて残念な結果だった。
日頃から彼と懇意にしているS先生は、彼を叱咤激励してくれた。
お取引先の先生や社長達は、日頃から競争厳しい社会で経営している。
ここぞという時は、腹を据えて全力で取り組め!と示唆してくれた。
社会人をしながらの資格取得勉強は、生易しいものではない。
けれどそれを見事に乗り越えて合格する人がいるのも、また事実。
彼は自戒をこめて「来年は頑張る」と締めくくった。
何よりも彼を叱ってくれたS先生に感謝したい。
大人になって叱られることは、少なくなっていくものだ。
本当に彼を思う気持ちが、社交辞令ではなく「叱る」という言葉になって
彼を奮い立たせた。
この一年、経営者として「叱る」ことがきちんと出来ただろうか?
自分自身にもきちんと向き合って、社員の成長を促す言葉を
大切に投げかけたいと思う年の瀬です。
来年も良い年になりますように。
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