保険料計算の三要素
生命保険は、ご存知のように、大勢の人が公平に保険料を負担しあい、万一のときに給付を受ける、たくさんの人による「助け合い」「相互扶助」の仕組みで成り立っています。
この万一の際の保障のために払い込む保険料は、例えば30歳の人が1000万円の死亡保障に加入したとすると、支払われる保険金は同じなのですが、保険会社や保険の種類などによって保険料が違います。ではこの保険料は、どのようにして決めているのかご存知でしょうか?
実は生命保険の保険料は、予定死亡率、予定利率、予定事業費率の三つの予定率(あらかじめ予定している基礎率)をもとに計算されているのです。
予定死亡率
過去の統計をもとに、性別・年齢別の死亡者数(生存者数)を予測し、将来の保険金などの支払い額を算出します。算出の際に用いられる死亡率を予定死亡率といいます。
予定利率
生命保険会社は資産運用による一定の収益をあらかじめ見込んで、その分だけ保険料を割り引いています。その割引率を予定利率といいます。
予定事業費率
生命保険会社は契約の締結・保険料の収納・契約の維持管理などに事業運営に必要な諸経費をあらかじめ見込んでいます。これを予定事業費率といいます。
この三つの予定率は保険会社によって違いますし、同じ保険会社でも、保険種類や契約時期によって違ってきます。ですから取り扱い保険会社や商品などで保険料が異なっているのです。