ガンにかかる治療費はどのくらいなのか。
実際にガンにかかると治療費はいくらくらい必要なのでしょうか?けっこうかかりそうなんですが、いくらくらい必要なのかはなかなかわかりませんね。
ガンにかかって入院すると、患者が自己負担する年間の医療費は約120万円にのぼり、病院の過半数は医療費の具体的な説明をしない。
患者約3600人を対象にした厚生労働省研究班の全国アンケートで、こうした実態があるそうです。
入院した場合の自己負担額は、各種のガンの平均で年間123万円。うち入院・外来治療代は約64万円で半分を占め、そのほかに民間療法や健康食品に約21万円、民間の保険料に約25万円など、さまざまな費用がかかっているそうです。ガンの種別でみると、負担の最高は大腸ガンで約180万円、肺がんの約159万円が続いています。
一方、治療費の経済的負担について病院から説明をうけたかとの問いには「説明はなかった」が55%と半数を超え、「十分な説明を受けた」は25%にとどまっています。
ガンによる仕事や家計への影響は「仕事を辞めた、解雇された」が27%、「給料が減った」が17%など、なかには「困って消費者金融で借りた」というかたもいらっしゃるようです。
そういう状況でありながら、日本人がガンで死亡する確率は、男性30.5%、女性20.9%となっています。ガンは死亡原因の第一位ですし、まだまだ死亡リスクは高いといえます。
ただ生活スタイルによってリスクに高低があります。
たとえば、ガンの死亡原因で一番多い肺ガンでは、タバコを吸う人の肺ガンによる死亡率は、吸わない人の三倍にもなり、受動喫煙でも3割上昇します。
対して、ガン保険の保険料は喫煙者の死亡率が非喫煙者より高いにもかかわらず、保険料はかわりません。ですから、喫煙者や受動喫煙のリスクが高い人は割安な保険料でガン保険に加入できるとも言えます。同じ理由で、女性特有の病気に対する保障が手厚くなっているものも、そうした病気にかかる可能性が比較的高そうな人は備えたほうがよいのではないでしょうか