信託 ~☆~想いを託す~☆~
師走に入り一段と冬らしくなってきた。
今年は相続問題解決の手法として新しい「信託」を数件扱った。
どの案件も相続で残された家族を想う気持ちから行ったものだ。
相続人の一人が精神的障害を持っていて、この先一人では生きて
いくのが困難だろうと察し、収入物件の賃料を信託登記する
ことになった。こうしておけば、将来にわたり障害者でも生活費を
確保して、管理は信頼する人に行ってもらえる。この手法の説明を
した際に、家族の方たちははじめ理解しきれずに困惑していたが、
数回説明を重ねると、「信託」がいかに良いかを理解したようだっ
た。初対面から2回目までは険しかった表情も、そのうち柔らかな
表情になり時折、笑顔で返事を返してくれるようになった。
相続の中でもとりわけ、障害や債務のことなど出来れば家族以外
に話したくない話題も多く、その問題を抱えたお客様の心に寄り添
って話しを聞く配慮が私たちには要求される。少しずつ心を開いて
もらい信頼を得たときに、初めて良い仕事が出来たと感じるもの。
仕事って奥が深いですね。