小口現金を廃止せよ！
～経費精算が経理社員の作業効率を悪くしている？！～

経費精算作業に一体、どれくらいのコストが掛かっているか、皆さん考えた事ありますか？
『経費削減』や、『コストDOWN！』と言っても、それを計算する経理部門の『コスト』って、なかなか計算していない事が多いと思います。
では実際に、コストがどれくらいかかっているかを計算してみましょう
例えば、１００円の消しゴム代を精算するのに、経理処理が５分かかったとします。
すると、どうでしょう、下記の計算のように、ナント約９５円のコストが余分にかかってしまっているのです。これでは、消しゴムを１９５円で買っているようなものです。
このように、小口現金で経費の精算を行うために、わざわざ余分なコストをかけているのです。

～～～～～経理社員の経費精算に掛かるコスト計算～～～～～

①経理社員の人件費（給与、賞与、社会保険）を時給に換算する。

　　２１０万円（年間人件費）÷１２ヶ月÷１５４時間＝１，１３６円（時給）

②１００円の消しゴム代の精算を５分かけて行った場合

（現金支払、出納帳、領収書整理など）
　　１，１３６円（時給）÷６０分×５分≒９５円

消しゴムに掛かったコスト・・・。
　 １００円＋９５円＝１９５円

③小口経費精算を１日３０分行った場合の年間コスト

　　０．５時間×２２日×１，１３６円（時給）×１２ヶ月＝１４９，９５２円
（年間）

これでも・・・小口現金による経費精算を続けますか・・・・

『でも・・・急に小口現金を撤廃なんて・・・・。』とお思いだと思います。
ならば、経費精算を、その都度行うのではなく、月末や、給料〆日前の月１回行えばいいのです！
そして、給料と同時に支給する、或いは、経費精算項目を設けて、給与と一緒に銀行振り込みにする！
そうすることにより、経理社員のお仕事は、もっと重要な将来に向けての『価値ある業務』に集中できるようになるのです！